AGIという死滅回遊後の「同化」〜サム・アルトマン=夏油傑・羂索、ダリオ・アモデイ=九十九由基、イーロン・マスク=五条悟〜
/内藤 剛汰
呪術廻戦の死滅回遊に重ねたAI時代論。サム・アルトマン=夏油傑・羂索、ダリオ・アモデイ=九十九由基、イーロン・マスク=五条悟。全員に術式が強制付与された世界で、どう生き残るか。
この記事を書くに至った経緯——土屋尚史さんへの感謝
この記事は、Goodpatch CEOの土屋尚史さん(@tsuchinao83)が書かれた2本の記事に、完全に脳をハックされた結果生まれたものです。
1本目は「AI時代という『死滅回遊』をどう生き残るか」(https://x.com/tsuchinao83/status/2040657904391639334)。AI時代を呪術廻戦の死滅回遊に重ねて、「全員に術式が強制付与された世界で、どう生き残るか」を書いた、震えるほど切れ味のある論考。
2本目は「AI時代という死滅回游では禪院真希さんが最強説」(https://x.com/tsuchinao83/status/2045147692964405450)。呪力ゼロ・術式なしの真希さんが、呪具(=AI)を振るう身体知で禪院家を解体したように、AI時代も「身体知を持った人」が最強になるという、職能ヒエラルキーの黄昏を真正面から書いた至高の作品。
特に2本目の「真希さん最強説」を読んだ時、デザイン会社のCEOという立場でありながら「デザインができるも、コードが書けるも、術式にすぎない」と書き切った土屋さんの姿勢に、僕は震えました。あれは、自分の足場ごと焼き切る覚悟がないと書けない文章です。
そんな日々の中で、ある一つの問いが頭から離れなくなりました。
「死滅回遊の"その後"は、どうなるんだろう?」
呪術廻戦を読んだ人ならわかる通り、死滅回遊はゲーム本体ではなく序章に過ぎませんでした。本当の恐怖(そして希望)は、ゲーム終了後に訪れる「同化」——羂索(ケンジャク)が仕組んだ、人類を強制的に新しい存在へ融合させる計画でした。
そして同化編には、ケンジャクとは別方向から介入する特級術師たちがいました。
ここで、ふと気づいてしまったのです。
もしかして、現代のAI業界の主要プレイヤーって、呪術廻戦の登場人物に綺麗にマッピングできるんじゃないか?
夏油傑→羂索=サム・アルトマン(OpenAI)
九十九由基=ダリオ・アモデイ(Anthropic)
五条悟=イーロン・マスク(xAI)
この対応に気づいた瞬間、「絶対書かなきゃ」と思いました。一致点が、不気味なくらい綺麗にハマるんです。
この記事は、土屋さんの2本に深く深く触発された、勝手な続編です。
土屋さんが「死滅回遊」と「真希さん」で見せてくれた地平の、その先を歩かせてもらいたい。「死滅回遊が終わった後の同化編」を、AI業界に重ねてみたい。
土屋さん、勝手に続編書かせていただきます。本当にありがとうございます。
はじめに:同化はもう始まっている
死滅回遊は「ゲーム」じゃない。あれは序章に過ぎなかった。
呪術廻戦を思い出してほしい。
夏油傑の体を乗っ取った羂索(ケンジャク)が仕組んだ死滅回遊の真の目的は、「人類と天元の同化」——つまり、人間全員を強制的に「新しい存在」に融合させることだった。
AI時代も全く同じ構造になっている。
1章:同化の始まり——もう「AIを使う」時代じゃない
死滅回遊で覚醒した全員が、気づいたらAIを体の一部にせざるを得なくなってる。
プロンプトを打つんじゃない。
思考の延長としてAIが常駐する。
「AIなしで考える」こと自体が、呪力ゼロで戦うようなハンデになる。
これが同化。
選択の余地はない。
スマホが手放せなくなったように、AIはもう「ツール」ではなく「器官」になる。
真希さんが呪具を「自分の手」として振るうように、僕らはAIを「自分の脳の一部」として受け入れるしかない。